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ワーク

印刷機のオペレーターが製版をやってみた

7月から印刷機オペレーター兼製版になりました楠本です。

世代交代の波が弊社にも押し寄せております…

右も左もわからず始まった製版業務ですが、引き継ぎ2日間というタイトスケジュールで交代となり、バタバタした7月でした…

元々パソコンはさわっていたので、とにかくやる!とにかくこなす!を心情に頑張り、なんとか大きなミスもなく8月も最終日を迎えることができました。

結論から申し上げますと、とても楽しいです。

印刷を工場長に手伝っていただきつつ、制作にも協力をしていただきつつ、日々精進させていただいております。

他部署の仕事を理解はしていても、実際にやると見えていなかった苦労がこんなにあるのか…と驚くことばかりです。

ここはこうしたら良いのではないか?ここは簡略化してミスを減らせるのではないか?と、新しい発見が毎日のように見つかり、

あっという間の2ヶ月間でした。

業務を通じて他部署の業務への理解が深まり、とても勉強になりましたし、

社員同士、業務は違えどリスペクトする気持ちがとても大切だなと感じました。

コロナ禍が名目上明けたとはいえ、以前と同じように…とはいきません。

お客様に満足していただける製品づくりには、チームワークはかかせず、社員一丸となってひとつひとつ作り上げることが大事なんだなぁ…

印刷と製版を兼務してそう改めて感じたことでした。

皆さんも同じ会社の他部署の業務を体験してみると、新たな発見があるかもしれません。

それではまた…

読書日記『正欲』

「多様性って言いながら一つの方向に俺らを導こうとするなよ」

そんな台詞がすごく刺ささります。

誰にも分かってもらえない切なさ。

分かり合うことを強要する身勝手さ。

この小説は、多様なフェティシズムが出てくるダイバーシティをテーマにした物語です。

読むと、自分が考える多様性がいかに画一的だったことかと反省させられます。

自分のことを理解ある側の人間だと少しでも思っていたことが恥ずかしくなり、

世の中には想像すらしてもらえない感情がたくさんあるのだと気づきます。

小説だけどこれはこの世界の話なんだと。

 

例えば、

「異性の体に興奮する人」は正常で、

「蛇口から噴出する水飛沫を見て興奮する人」は、その存在さえ認めてもらえない。

「そんなヤツいるわけない」となってしまうでしょう。

 

主人公たちは、そんな誰にも理解してもらえない感情やフェティシズムを抱きながらも

それが異常だと自認していた。だからこそ誰にも打ち明けることなく生きてきた。

その不安や悲しさや苦しみ。誰とも分かち合えない孤独感はどれほどのものだったでしょう。

 

でも、もしも同じ感情を抱く仲間に出会えたなら。

その「繋がり」がこの世界に自分をとどめておいてくれる。

明日死ななくてもいい世界になる。

明日も生きていたいと思える世界になる。

 

「あってはならない感情なんて、この世にはないんだから」

 

凪良ゆうさん著の『流浪の月』を思い出しました。

社会に理解されない関係性の二人。

この読中も「理解してもらわなくていいから、二人をほっておいてあげて」と何度も思いました。

誰かのことを安易に分かろうとすることさえ、

浅はかな考えなのかもしれませんね。

 

「多様性」という言葉だけが先走るような世界にはならないでほしいと思います。

どんな人にも今こそ読んでほしい良書でした。

映画化も気になりますね。

 

書名:正欲

著者:朝井リョウ

発行:新潮社

感想:島村

紙の王国 高知より 紙ものweek開催中!

2021年に弊社も参加させていただいた、紙もの・雑貨たちが集まるイベント紙ものweek

2023年5月9日~5月14日 高知蔦屋書店さんで開催中!

今回は弊社不参加ですが、紙ものにふれてきたのでレポートです。

感想はとにかくかわいいものばかりでした…

すべて紹介したいのですが、なにがあるか楽しみにしている方の為に少しだけ写真を掲載しています。

今回は購入金額2000円以上で参加されている作家さんの、オリジナル缶バッチガチャポンが回せます!

ブログを書いている私、印刷工 楠本 も回してきました。めちゃ楽しい…

5月14日 母の日まで開催中です!

紙ものは手に取って紙の質感や加工、デザインを感じてほしいので、ぜひぜひ遊びに行っていただきたい!

今年は楽しいSDGSな取り組みも計画中なので、お楽しみに!

それでは皆様よい週末を…

土佐塾中学・高等学校のマスコット「じゅくチュー」

学校案内や、オープンスクールなどのリーフレットデザインなどでお世話になっている

高知の名門校、土佐塾中学・高等学校さんより、

学校のマスコットキャラクターをつくりたいとご依頼いただき、

イラスト制作およびデザインをさせていただきました。

 

まずはそのキャラクターをどんなものにするのか、

動物なのかモノなのか。

 

「土佐塾中学」は地元で「塾中(じゅくちゅう)」と読ばれているため、

「チュー」=ネズミやん!

とすぐにネズミでいくことに決まりました。

 

私としては「土佐塾高校」のキャラも作りたかったので、

高……コウテイペンギン、コウノトリ、コウモリ と迷走しておりましたが

とりあえず、ネズミの「じゅくチュー」を考えてみようとラフをたくさん描きました。

下手!(笑)

そして結局ネズミ一本でいくこととなり、

できあがった最初の案。女の子もつくってました。

この時は足が短かったんです。すーごい短い。

でもじゅくチューは中性的な存在ということで、

片方のみのじゅくチューになりました。

キャラクター設定もさせていただきました。

 

[じゅくちゅーキャラクター設定]

文武両道で努力家、心のやさしい土佐塾中学生。

得意な科目は英語、部活はテニス部。

将来は海外の大学へ行って海外で働く夢がある。

睡眠時間がとっても長いロングスリーパー。(え?なんで?)

家が土佐清水なので寮生活。感動屋ですぐに泣く。

口癖は「なにチュー?」「わかっチュー」など

この「チュー」という言葉はとても便利で

いろんな意味に使用できます。

・「中学校」のチュー。

・「○○の途中」という意味のチュー。

・土佐弁で「○○している」という意味のチュー。

 

考えはじめるとどんどん面白くなって、

突き抜けて劇画化まで発展しまってい、

可愛いモードから、たまに劇画モードになるという設定もありました

(最終的にはこの設定は無くなりましたが)

最終的には、現在の手書きのじゅくチューに落ち着きました。

クリアファイルや消しゴム、エコバック、缶バッチ、LINEスタンプも作りました!

クリアファイルは10種類くらい作りました。

 

 

小学校5・6年生で土佐塾中の受験をお考えのお子さま限定でございますが

土佐塾中学高等学校さんのオープンスクールに行くとなんと!くれます。

じゅくチューLINEスタンプはどなたでも購入いただけます。

お山の上の土佐塾ならではの、

登山中(歩いて登校)下山中(歩いて下校)ハチ出た(山だからハチも出る)などありますが、

どなたも日常生活に果敢に使っていっていただければ幸いでございます。

照明をLEDに交換しました。

弊社の電灯をすべてLEDに交換しました。

交換することで、電気料金も前年比約18%削減できる計算になります。

 

1.事務所

 

2.制作室

 

3.工場

 

LED照明器具は、一般的な蛍光灯などの電球と比較すると消費電力を抑えることができます。

消費電力が少ないということは、それだけCO2の排出量も少なるので、

環境への負荷が軽減できるということになります。

 

また、CO2削減による地球温暖化防止にも効果があります。

地球温暖化になると、洪水や干ばつなど、自然災害が増えたり、

海面上昇や砂浜や低い土地が水没したり、

温暖化による気温の上昇に適応できない動物や植物の死滅、

乾燥化などによる穀物生産量の減少といった深刻な影響を及ぼすと予想されています。

 

職業上、どうしても電気を使わなければなりませんが、

電気代の節約だけでなく、環境にやさしい取り組みになることで一石二鳥。

今後もこういった取り組みも続けていきたいと思っております。

 

 

 

 

エル・クリエイトのお仕事紹介

リーブルの島村です。

高知市はりまや町にできた、

パーソナルトレーニングジム「KIITOS(キートス)」の

デザイン&ディレクションを、

リーブルの新クリエイティブ事業部

「エル・クリエイト」として行いました。

 

 

知人であった代表から、

起業するにあたり、デザイン一式をお願いできますか?

とお声かけいただき、スタートしました。

 

最終的には、コンセプト、ロゴ、

サイン、ホームページ、ツールデザイン一式を

トータルでディレクション&デザインさせていただきました。

 

初回の打ち合わせでは

「KIITOS」という名前のみが決定しており、

まずは、その名前に込めた思いを代表から伺い、

そこからのスタートでした。

 

最初に、コンセプトからまとめていきました。

ただこれは、一からコンセプトを起こしたわけではなく、

代表から伺った想いを言葉として整理したものでした。

 

ネーミングコンセプト——————

「KIITOS(キートス)」とは、

フィンランド語で「ありがとう」の意味です。

フィンランドは世界で最も幸福度が高いとされる国です。

トレーニングによって、少しでもみなさまの日々が楽しく豊かで、

幸福度の高い人生を送れることを願い、

私たちがその「キー(=きっかけ)」を「トス(=お渡し)」できれば

との想いを込めました。

———————–

 

その後、ロゴデザインに取りかかりました。

ざっくりと思いつくままに、スケッチしていきます。

 

私は数年前までは、コピーやコンセプトを固めて

そこから想起されるものをデザインとしてに起こす派だったのですが、

最近はイメージ優先でラフを描くことが多くなりました。

そして、良いと感じたデザインの中から、

後でコンセプトは何なのかを見つけていくような流れが多くなりました。

結果的には、その方が良いものが出来ると感じています。

 

▲まずは、ロゴタイプ周りを描きました。

 

それから数日後、

トレーニングジムという無機質なイメージのものに対して、

生き物をモチーフに出来ないかな、と思い立ち、

フィンランドでの「幸せの象徴」としてなにか生き物はいないのかな?

と調べ、それが「象」であると知りました。

そこからは、何度か象をスケッチし、

自分がたどり着きたい佇まいのものを探りだしながら、

スケッチを繰り返しました。

 

 

 

そして完成したのが、このロゴでした!

 

 

プレゼン時には、別の2案(合計3案)も作成しましたが、

ここでは、それは伏せておきます。

 

ロゴコンセプト———————–

北欧で「幸福の象徴」として親しまれている象をモチーフとしたシンボルマークです。

強さと優しさ、安心と信頼を兼ね備えた存在として、

みなさまに長く親しまれるようにとの願いも込められています。

———————–

 

ロゴが決定した後は、

サインのデザインや、ホームページのデザイン、

ショップカードや名刺のデザインへと進み、

オープンを迎えました。

 

 

 

起業にあたり代表が込めた思いを、

デザインにしっかりと込めさせていただきました。

ご依頼ありがとうございました。

そして引き続きよろしくお願いいたします。

 

トレーニングやダイエットや健康にご興味のある方、

幸福の「キー」を「トス」してもらいに、

足を運んでみてください。

 

パーソナルトレーニングジム・キートスの

ホームページはこちら

 

#全方位創造的集団

 

朝イチから新事業部 L CREATE の立ち上げに関する会議をしました。

L CREATE では動画制作や、イベントコーディネート、空間演出、Webデザイン、クローン撮影、などなど

とにかくなんでもやるし、できるがよってことを一言で表現できる言葉ってないかね……

と言うアジェンダ(昨日憶えたアジェンダ)に、う〜〜〜〜んと悩むイケメンたち。

 

 

話は変わりますが、南国高知にも昨日からこんこんと雪が降っておりまして、

今朝は晴天にうっすら雪景色となりました。

雪が降ることはあまりないので、土佐っ子は雪にテンションが上がります。

数年前、娘と車に乗っている時に雪が降っていることにテンションがあがって、

ワーワーヒューヒュー言いながら運転していると、「滑ったら危ないき落ち着いて運転して」と

当時4歳くらいの娘に諭されたことがあります。はい。気をつけます。

 

そんなこんなで、 L CREATE を一言で表すならば、全方位創造的集団じゃない!?

と言うことが決まりました。(途中から雪景色の写真を撮りたくて話半分)

L CREATE ではワクワクしたり、胸が高鳴ることをたくさん作っていきたいと思います。

みなさまどうぞ、よろしくお願いします!!

「土 水 火 風 人 レンガを作る」

 

お客様の持ち込みの布で製本したい
初めてのご要望になんとか対応する

2018年12月、オリジナルの布を本の表紙に使用し製本できるのかとお問い合わせがありました。

上製本(ハードカバー)は専用の用紙があり、その中から使用したい紙を選定するのが通常の流れです。

しかし、お客様は撮影されたインドで手に入れた布を表紙にどうしても使用したいとのご要望でした。

弊社では初めてのご依頼内容でしたが、持ち込みの布に対応できる製本所を探し要望に応えることができました。

 

最初の色校正で7種類の本機校正
紙・インキの配合違いなど提案するも決定打に欠ける

お客様より、こんな写真集の色で印刷したいと、数冊写真集のタイトルを教えていただきました。

弊社でもそのうち数冊を購入し、お客様が求める印刷の色を検討しました。

しかし、その数冊もそれぞれ印刷の色、風合いに違いがありこれだという色は出ませんでした。

また、紙も光沢が出るもの光沢が出ないものがあり、選定に時間がかかりました。

 

何度修正しても、なかなかお客様の
ご希望の色が出ない

お客様はご自身でフィルムも現像もされるカメラマン。

写真と印刷で再現できる色に違いがあるといっても、なかなか理解していただけないし、

なんとか希望の色を出したいと、制作・印刷担当者と何度も相談し試し刷りを行いました。

 

予定していた本のサイズより大きい
大型本での仕上がりをご希望される

当初、お見積もりさせていただいたサイズはT220mm×W297mm。

しかし、どうしても大判の写真集にしたいというお客様のご希望を叶えるため、

大判の写真集が印刷・製本できる工場を探しました。

ただできるのではなく、お客様と弊社の求めるクオリティを実現できる工場を見つけるのに苦労しました。

 

実際にお会いすることで
見えてきた、お客様が希望する色

約150通のメールのやり取り、数回の電話のやり取りをさせていただいておりましたが、

それだけでは、お客様に本当にご満足していただけるか不安もあり、

実際に外注先となる長野県の工場に伺い、お客様と一緒に印刷に立ち会わさせていただきました。

印刷現場では、立ち会い当日お客様が写真集の見本をお持ちになられておりましたので、

希望する補色の色を指定させていただくなど、プリンティングディレクションをさせていただきました。

自社でやっていることが他社でも再現でき満足できる仕上がりになりました。

 


土 水 火 風 人 レンガを作る
著 笠原コレ
上製本 変形(297×297) 164ページ
定価 15,000円+税
ISBN978-4-86338-249-7


 

取締役EC事業部長 小石晃弘

 

毎年恒例の学生見学会を6月21日にリーブルにて開催しました。

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毎年恒例の国際デザインビューティカレッジの学生さんたちの見学会が、

6月21日に行われました。

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今年は男子学生がいつもより多いようです。

将来のデザイナーさんイラストレーターさんのたまごたちが、真剣に話を聞いてくれています。

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デザイン部の島村部長がまずデザインの話をします。

ラフを描くことがやっぱり大事!

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その後工場へ移動して、仕上げ作業を見学してもらいました。

工場長も若い人たちに囲まれて嬉しそう(笑)

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みなさん大人しく見学していますが、目がキラキラしていて

楽しんでくれているようです。

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製版室へ。どうやって印刷しているのか、製版とは?

網点をルーペで覗いて、線数を見比べて小さな歓声が沸き起こります。

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続きまして、実際に印刷するところを見学していきます。

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台の上に登って印刷機械を上から見てもらいます。

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印刷オペレーターの楠本主任から、誰かインクを練ってみませんか!とイキな計らい。

本当はハイと手を上げたいのを我慢しました。

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そして学生さんたちがデザインしてきた名刺をこの印刷機で印刷していきます。

ワクワクしますねー。

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いろんな種類の紙で印刷したり、インクを変えてみたりと

普段は体験できないちょっと豪華な実験ができるのもリーブルの見学会ならではです。

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毎年思いますが、学生さんへの話を聞きながら勉強させられております。(笑)

そしてまっすぐな眼差しで話を聞く姿に、初心に立ち返らせてもらっております。

ありがとうございました。

 

 

年末年始の営業日のお知らせ

2015年も残すところ、あとわずかとなりました。

本年も格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

早速ではございますが、年末年始の営業日を下記の通 りご案内申し上げます。

なお、本日12月26日は12時をもちまして年内の業務を終了する予定でございます。

甚だ勝手ではございますが何卒ご了承の上、

万障お繰り合わせいただきますようよろしくお願い申し上げます。

本年中のご愛顧に心より御礼申し上げますと共に、明くる年も変わらぬ

ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
12月26日 12時 営業終了
12月27日〜1月4日 休業
1月 5日 通常通り営業

それではみなさま よいお正月をお迎え下さいませ!

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