自費出版:グラフィック系
自費出版:文章系

ユーザ視線の会社体制、優しい応対とスタッフ間の強い連携、クォリティーの高い印刷技術、そうしたトータルバランスが、安心して作品集の製作をお任せできる信頼できる会社

谷口能隆写真集 Passage−刻の痕跡〈PARIS・PRAHA・小樽〉
著・谷口 能隆(北海道)

写真集の製作、出版は写真展での展示とは違い、物としてして鑑賞でき、形として残っていくものであるため、写真家として大切なツールであり、また目標、夢でもあります。

今回の写真集は、私にとって一冊目の取り組み、チャレンジとなりましたので、費用面や仕上がり具合に対する不安は多くありました。

手始めに、まずオンデマンドでの写真集製作をインターネット環境から提供している会社で作成しました。ブックデザインからページ構成まですべて完全データで作りますので、細かな点まで自分なりのこだわりを確認、反映できました。

次に実際の写真集製作に向けて、出版会社をインターネットで調べていたときに、リーブル出版さんが目にとまりました。この段階でインターネットで提供されている情報が、ユーザーに優しく、知りたい情報が的確に掲載されており、何より気になる費用面についても自動見積もりによって、わかりやすく工夫されており、さっそく資料請求した次第です。

届いた資料には印刷用紙のサンプルも何種類か同封されており、また、印刷に関して知識がないものにとっても「How To Make 写真集・画集・絵本の作り方」という冊子により、入稿から印刷、出版に至るところまでわかりやすく解説されており、大変、参考になりました。

リーブル出版さんのモノクロ印刷で黒さを際立たせる「スーパーブラック印刷」があります。今回の写真集はモノクロ写真集ですので、リーブル出版さんのこの技術が契約に至る大きなアドバンテージとなりました。モノクロ写真の極みは、やはりオフセット印刷でどこまで諧調性を表現できるか、黒のディティールの締まり具合、どこまで微妙なトーンを残せるのか、全体のコントラストは……、こうした作者のこだわりにどこまで応えていただけるのかが、印刷会社を選定するモノサシとなります。

何分、私は北海道に住んでおりますので、高知の出版社との距離は、写真集の製作過程において不安材料でもありました。印刷会社を選定中に神戸へ行く機会がありましたので、この機会に直接、リーブル出版さんを訪問いたしました。この際、あらかじめオンデマンドで作成済みの写真集と実際の印画紙プリント全作品を持ち込み、リーブル出版の担当スタッフの方に写真集製作の思いを伝えました。スタッフの方からは大変、親切、丁寧にご説明いただき、かつ的確に私の思いを捉えていただいた感触があり、自分の想いを託す決断がここでほぼ出来上がりました。

リーブル出版さんは、会社に併設して印刷工場をお持ちで、見学もさせていただきました。写真集の完成度は、企画・構成はもとより、印刷のクォリティーは、オペレーターの技量が大きく影響します。この点、リーブル出版さんは、独自の技術力で経済産業大臣賞を受賞した全国トップクラスの印刷品質を持っており、かつ入稿から印刷工程まで一連のスタッフの連携が行き届いてることがそうした実績に結びついていると実感できました。

実際に契約、出版となるとそれなりの出費となりますので、決断、契約に至るまで少しの時間がかかりましたが、他社を検討する考えはすでにありませんでした。

目標としていた公募に選定され東京、大阪での個展が決まり、この日程に合わせ、契約、入稿、校正、出版まで、北海道と高知との距離を感じることなく、スムーズにことが進みました。

印刷当日は、立会いに高知まで出向きました。あらかじめ本機校正を行っていたので、確認作業は順調に進みました。また、立会い中に印刷工程でのオペレーションの範囲を超える私の要求については、関係スタッフが連携して、即座にその版の作り直しにより対応いただくなど、おそらく他社では融通困難な対処もその場で行っていただきました。このあたりが会社に併設した環境に印刷工場をお持ちであり、関係スタッフ間の連携が強固なリーブル出版さんの強みだとつくづく感じた次第です。

発刊後、購入いただいた写真関係の知人からは、印刷のクォリティーの高さについてのコメントや写真集製作に関しての質問を方々よりいただいております。私にとっても初めての写真集でしたので、嬉しい限りであり、リーブル出版さんに感謝の念に耐えません。

今回の写真集作成にあたり、当初は北海道と高知との距離的な不安がありましたが、リーブル出版さんのユーザ視線の会社体制、スタッフの方々の優しい応対とスタッフ間の強い連携、クォリティーの高い印刷技術、そうしたトータルバランスが、安心して作品集の製作をお任せできる信頼できる会社の所以であると確信いたしました。

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