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自費出版:文章系

出版STORY『ネバネバネバ~ギブアップ』

ネバネバネバ~ギブアップ著者:清田 学
価格:(本体1143+税)

●ジャンル:エッセイ
●サイズ:四六版
●ページ数:124P
●制作期間:3カ月

 

[こだわりポイント]ダイジェスト


「自分の本を出したい!」という夢を実現するため、
ネバネバと粘り続けた作者と何度も話し合いの日々。

実は本を作りたいと作者の清田学さんがリーブルにやってきたのは2年前のことです。正直なところ、これは本にならないかもしれないと最初私たちは思っていました。
そして実際に何度かこれでは本にはならないと、書き直していただきました。
それでも清田さんはあきらめません。辛い過去を見つめ直し、何度も逃げ出しそうになりながらも、自分と向き合いました。そして遂にこれならば本にできる!というところまで到達したのです。
まさにネバネバネバ~ギブアップな原稿がなんとかできあがりました。

清田さんは小豆島から高知まで何度も足をはこんでいらっしゃいました。この日は奥様も一緒です。

試行錯誤のレイアウト。
こうやってできあがりました。

さあ、ここからやっと制作が始まります。編集部とデザイン部は編集会議を開き、この本にあったサイズ、体裁、デザインなどを決めていきます。
大体のコンセプトが固まるとデザイナーが実際作ってみます、そしてもう一度会議で話し合い、作り込み、あるいは一から作り直し……という作業を繰り返します。
本文はブログ風にしたいという著者からの希望もあり、横書きの本文組にしました。本文組1から3までがレイアウトがかたまるまでの過程です。
文章を流し込んだだけでは、読みやすいけれど著者のネバネバ具合が伝わってきません。そこで、写真を切り抜いて文章の中に入れこみ、イラストレーターに写真へ落書きしてもらい、よりユーモラスで楽しいレイアウトにしていくことになりました。写真を見ながら読み進める方が話に引き込まれ、共感できます。
文字組は印象的な言葉をフォントやサイズを変えてスピード感をもたせ、著者のめまぐるしく変化する状況をより強調させ、面白くて若い印象になるようにレイアウトしていきました。


第1段階

第2段階

最終段階

デザイナーが装丁するにあたりこころがけたところ。

本の装丁をする時いつも何パターンか作りますが、最高で28パターン作ったこともあります。今回もいくつか作りました、下部の装丁別案は写真とタイトルがそれぞれ違います。同じ中身でも装丁によって印象が変わります。いわば装丁は本の顔になる重要な部分なのでとても大事に、時間をかけて作っていきます。
今回この本のお話を伺ってから、まずタイトルは著者の方に書いてもらおうと決めてました、あとはやっぱりこの本の主役である著者自身に装丁に登場してもらおうと……。
タイトルの文字は何度か書き直していただいたのですが、最終的に最初の文字を使うことになりました。
著者の人懐っこい笑顔とパンチのあるタイトルでこの本のイメージがネバネバネバ~っと見た人の心に残るようデザインしました。

こころよく引き受けて、何度も書いていただきました。

装丁別案

装丁決定案

印刷オペレーターのてまひま

自社で製作したものなので、色の調整等は心配はしていませんでしたが、今回のカバーはミラーPP加工を印刷後にするので、その点は注意しました。
通常印刷したものにPP加工をほどこすと印刷した時より色がより鮮明になるので、刷りながら、PP加工した状況に近くなる透明のテープを貼って、デザイナーに確認してもらいながら印刷しました。

遂に完成、
いつしか家族のような存在に……

著者の長年の夢だった自分の本がようやく完成しました。
ここまでくるのに、迷い、何度も諦めかけた著者の清田さん。それを支える家族も大変だったと思います。しかし本が出来上がった今苦労したぶん喜びもひとしおだと思います。
私たちもこの本を編集、制作させていただいた中で、新たな発見があったり、出版という道をいつもと違う角度から眺めることができました、ありがとうございました。
本が届いてからのことはもちろん本ができるまでのこと、オクラファミリーの楽しい毎日が綴られた著者のブログはこちら↓
http://okuraitaa.seesaa.net

校了後、みんな晴れ晴れしたいい顔です!

 


納品後こんなにかわいいお礼状が届きました。

いただいた手紙

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