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原田たけしさんスペシャルインタビュー

8月18日に発売開始となった絵本『ゾンビハムスターねずこ』。
おかげさまで大好評となり、多くの反響をいただいております。

先日、著者の原田たけしさんが弊社に来ていただいたときにインタビューをさせていただきましたので、

以下、掲載します。

 

坂本「今日は高知までお越しいただきありがとうございます。

大ヒットした絵本『小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。』(以下『ボクナス』)は

原田さんご自身の実話をもとにしたお話でしたが、今回の『ゾンビハムスターねずこ』はどんな構想で生まれたのですか?」

 

原田「去年、コロナ禍で子どもの自殺が増えているということをネットニュースで知りました。

巣ごもりによるDVも増えていると。ビックリしました。事業がうまくいかなくて大人が自殺してしまうというのとはまた違うような気がしました。

作家として、子どもたちに『悔いなく生きること』や『必死で生きること』をどうにかして伝えたいと思いました。

ちなみに、僕の場合は、ほかの多くの作家さんとは違って『何か子どもに伝えたいことが降りてこないと書けない』というか強い動機がないと書けないのです。

『ボクナス』のときは『なんか最近、打たれ弱い若者が増えたなぁ』という経営者としての思いがきっかけでしたし、

『三円小説』は『日本人の子どもの〝読解力〟が下がっているという報道を見て、何とかしたい』という思いがありました」

※『小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。』⇒https://amzn.to/3ybm53H
※『三円小説』⇒https://amzn.to/3rKl9kb
※【コロナ禍で子どもの自殺が増えているということ】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG159860V10C21A2000000/

 

坂本「なるほど。最初のきっかけは分かりました。でもなぜ『ゾンビ』の物語にしようと思ったのですか?」

原田「絵本も娯楽の一つですから、時代とともに進化するべきだと思っています。

『桃太郎』のような語り継がれるお話も素晴らしいですが、『時代の今を切り取る』『今の子どもたちが楽しめる』絵本にしたかったのです。

まずは今の子どもたちに『面白そうだ』と手に取ってもらわなければいけませんからね。

昔と違って、今の子どもには〝エグい漫画〟も受け入れられていますし、僕『バイオハザード』が大好きで、ハムスターも好きで飼っていましたし、

好きなものをくっつけたらこうなったという感じです(笑)」

坂本「最後の感動的な『ヒマワリの花言葉』のことも当初から考えておられたことなのですか?」

原田「いえ。『ヒマワリの花言葉』は書き始めてから途中で考えたことです。

最初は単純に『生きていた時にこれがやりたかった』ということをどんどん並べていったのですが、

ちょうど『三円小説』で花言葉にまつわる話があって、もともとヒマワリの花言葉は知っていましたが、

いろいろ調べていたら『99本のヒマワリ』の花言葉にまた別の意味があることを知りました。

まあ、お子さんは気づかなくても、親が気付いてそれを子どもに教えたりして会話が弾んだり、楽しく読んでもらえたらそれでいいのです」

坂本「『ボクナス』のおどろおどろしい絵はスタッフさんに描いてもらったとお聞きしましたが、今回、嵯峨山さんに絵を依頼されたのはどうしてですか?」

原田「自分でも『ねずこ』のラフを何パターンも書きましたが、試しに『ねずこ』の絵を文字組みをお願いする予定だったデザイナーの嵯峨山さんに描いてもらったのがとても良くて。

文字組みだけでなく、絵もすべて嵯峨山さんに描いていただきました。

嵯峨山さんはタウン誌の経営者の頃からの仕事仲間で、とても信頼できる方なのでお願いして大正解でした」

坂本「なるほど。タイトルロゴも素敵ですよね」

原田「そうなんです。そこは嵯峨山さんのデザイナーとしての力量ですよね」

坂本「それで、どうしてウチ(高知の出版社)で出版しようと思ったのですか?」

原田「坂本さんもご存じの通り、『阿波晩茶』『茶ライオン』のプロデュースをはじめ僕は地元の徳島が大好きで、

だからタウン誌の会社にも勤めていたんですけど、今回は徳島もしくは四国の出版社から出版したいと思っていたんです。

それで、四国四県の出版社をホームページで調べていたらリーブルさんにたどり着きました。

ホームページ素敵ですよね」

※『阿波晩茶』⇒https://www.ikawahakko.jp/ 『茶ライオン』⇒https://twitter.com/awabanchalion

 

坂本「ありがとうございます。一応、ホームページで全国から出版を受注していますからね」

原田「その時点で70%ぐらい決めていました。それで、タウン誌時代の編集長つながりで高知の元吉太郎さんに『リーブル出版』のことを尋ねてみたんです。

そしたら、『一緒にバンドやってる』って言われて(笑)。

『一緒に仕事したことがある』じゃなくて『一緒にバンドやってる』ですよ(笑)。

ご縁を感じましたね。その時点で90%になりました(笑)。

そして、高知に行ったら『高知の坂本です』と挨拶されて。

僕、名刺に高杉晋作を載せるぐらい幕末大好きなのですが、『高知の坂本』と言われたら、そりゃもう熱くなりますよ(笑)。

御社の『ギザギザハートのアスペルガー』も売れているじゃないですか。デザインや内容のクオリティも高いし。それで100%になりました」

坂本「ほかの出版社からのお誘いもあったと聞きましたが、ウチを選んでいただき本当にありがとうございます。

その分、売らないといけないというプレッシャーもありますけどね(笑)」

原田「坂本さん、今回の絵本はね、10年かけて売っていきたいんですよ。それぐらいの覚悟でね。

もちろんいろいろ仕掛けていかないといけないですけどね。仕掛けてナンボですから。

『ボクナス』のときにはあまり使えなかったSNSもありますしね」

坂本「ウチもこの10年で全国から出版を受注できるようになって、その中でベストセラーも生まれ、

どうやったらいい本になるかとかAmazonや書店でどう売るかという『ノウハウ』も身に付けてきました。

そういう積み重ねが実を結ぶというか今回のご縁にもつながったのだと思っています。

徳島×高知のコラボで全国に発信して、ぜひ成功させましょう!

今日は本当にありがとうございました!」

『ゾンビハムスターねずこ』Amazonページ⇒ amzn.to/2V8rn16

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