vol.5
不登校は1日3分の働きかけで99%解決する
きらきら
輝きながら
最後まで
著者:吉見祐子
発行:リーブル出版
価格:(本体1429+税)
●ジャンル:エッセイ
●サイズ:四六版
●ページ数:220Pv
●書籍体裁:ハードカバー
●本文:1c
●カバー:4c・PP加工
●帯:4c・PP加工
●流通:書店流通
●入稿方法:お任せ(編集あり)
●制作期間:3カ月

[てま+ひま]ダイジェスト

母から子どもたちへ……贈られた人生とA4用紙92枚のおもい。
本を開いたとき、見た目はスッキリ手触りはやさしく
「装丁にはこの写真をどうしても使いたい」という著者の思いを尊重し、かつその写真が一番活きる装丁に。
第13回日本自費出版文化賞 入選作品!!

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母から子どもたちへ……贈られた人生とA4用紙92枚のおもい。

この本のお話をいただいたとき著者はすでにこの世をあとにし、本にしたいと原稿をお持ちいただいたのは著者の娘さんでした。
結婚6年目で最愛の夫を亡くしてから、母一人子二人でつまづきながらも前向きに暮らしてきた著者がある日癌を宣告され……。
厳しい状況の中でも、立ち止まらず、人生を楽しみ、理想だけではなく、きちんと暮らす事を大事にした著者の生き様が、読む人にまっすぐ届く本になるよう、編集させていただきました。

母から子どもたちへ…


本を開いたとき、見た目はスッキリ手触りはやさしく

本文組みは、まっすぐな文章と、著者の凛とした姿勢を本を読みながら感じてもらえるよう、すっきりとしたレイアウトで組みました。
それと共に著者の母のやさしい部分を見せるのではなく感触として伝わるように、嵩高の手触りの良い紙を選びました。
何よりも自立させることが子どものためになると貫いた著者の意志の強さと、本当の優しさを視覚と触覚でも感じていただければと考えこのようなかたちになりました。

すっきりとしたレイアウトで組みました。


「装丁にはこの写真をどうしても使いたい」という著者の思いを尊重し、かつその写真が一番活きる装丁に。

今回装丁は著者から使いたいと希望のあった写真で作りました。海に向かう後姿は著者の二人のお子さんです。とても素敵な写真なのですが画質やトリミングのされかた、色など装丁として使うのにとても苦労しました。
今回に限らず、装丁用に写真をお持ちいただいたり、イメージをもってこられるお客様はたくさんいらっしゃいます。それを活かした装丁ももちろん制作させていただきますが、プロのデザイナーとして、また出版社として違う写真やイメージの方がその本がもっと人の目にとまり、お客様に喜んでいただける装丁になるのではないか、と判断させていただいた時は別の装丁案もお作りさせていただいて、お客様に提案させていただくこともあります。
今回もお客様からお預かりした数枚の写真の中から選んだものを使い、こちらから提案させていただきましたが、指定の写真を装丁としてつかって欲しいと著者の強い思いがあったと娘さんからお話があり、この写真を活かせるよう試行錯誤の末、今回のかたちになりました。

海に向かう後姿は著者の二人のお子さんです。


装丁別案

・装丁別案

装丁決定案

・装丁決定案


カバーは透明感をそこなわないように、本文はシャープでありながら印象が薄くならにように

今回の表紙はミラーPP加工で、なおかつで透明感のある薄い色をしっかり綺麗に印刷できるよう、写真のデータ処理をしっかり確認してもらいました。薄いグラデーションはプリンター出力では出にくいのですが、今回はとても繊細なグラデーションがおおきくあるので、校正時にお客さんにも校正紙では見えない色がでることなど事前に確認してもらいながら作業を進めてもらいました。
本文は今回紙がインクがのりやすい紙だったので安定して、とても綺麗に印刷できました。

印刷物

・印刷物


プリンター出力

・プリンター出力


第13回日本自費出版文化賞 入選作品!!

どの本を作る時もそうですが、製作中には賞がとれるなど考えておらず、ただ、できるだけ多くの人にお見せしたい。お客様が求めているものより、もっといいものにしたい、と心がけて丁寧に作らさせていただいております。
今回、本を出版する前に著者の息子さんは本にする事を強く反対していました。とてもプライベートな内容ですし、何よりまだ著者が他界されて間もないころのこと。
しかし著者の本にしたいという思いを娘さんは貫き本にしました。結果的に息子さんにもとても喜んでいただき、このような賞までいただくことができました。
わたしたちは賞をいただいたこともとても嬉しかったのですが、著者の家族が、最終的には一緒に喜んでくれたことが本当に嬉しかったです。
この本に関わらせていたことを本当に感謝しております。

著者の吉見祐子さん

著者の吉見祐子さん


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