本書は、著者の博士論文をベースにして新たに書き下ろした部分を追加して、再編集して一般にも読みやすいように修正したもので ある。その対象としては、環境哲学・環境倫理学・プラグマティズ ム思想への専攻を希望する学生諸賢、そして一般向けには、世界平和と地球環境問題の関係に関心のある方々へ向けて出版するに至った。本書では、自然の「内在的価値」と「価値多元論」が、環境プラ グマティズムの重要な概念として、地球環境問題克服へ向けた将来の展望となり、人類の希望を繋げることができるか、という視点で 述べていきたい。（はしがき、はじめにより抜粋）