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赤い自転車

book85

 
『赤い自転車』 筑紫 あかね(高知県在住)

「この音は、私の自転車の練習に付き合ってくれた時の父ちゃんの下駄の音だ」 繁子の中に、あの時の光景が浮かんできた。昭和29年、繁子6歳、父・勝三郎38歳。岩田自転車店を 中心に繰り広げられる、繁子とその家族の物語。 高知県宿毛市を舞台にした短編小説。

《お客様の声》
65歳にして初めて小説を書いた。
父親との思い出をベースにした『赤い自転車』。金の卵ともてはやされ、多くの友が集団就職をして行った時代をベースにした『制服』。そして、年頃の三人娘を持った親心を覗かせた『二人の男性』の短編3編である。
このまま眠らせておくのもと思い、書籍にしてみようと思い立った。
そして、出版をリーブルさんにお願いした。
リーブルさんで打ち合わせをしての帰り、娘が「担当の人優しそうな人で良かったね」と言った。その担当の人とは社長の新本さんであった。
初めての本作りなので表紙の装丁はこんなのにと自分なりにイメージを膨らませていた。
リーブルさんから送られてきた表紙の装丁を見た時「うわぁーえい」と声を上げた。さすがにプロである。私の思いをはるかに超えた装丁であった。 校正も三校まで丁寧にして下さり、中表紙や文中使用紙もこちらの言い分を丁寧にくみ取って下さり本は完成した。
その本『赤い自転車』を今多くの友が買い求めてくれている。友の有り難さをひしひしと感じている日々に、もう一つ嬉しい知らせが舞い込んできた。それは短編3編の中の1編『制服』が「第10回銀華文学賞」に入選したとの知らせであった。賞を頂くのはいつ以来か……。 また、出版の機会があればリーブルさんにと思っている。

 

赤い自転車
著:筑紫 あかね
定価:990円(本体:900円+税)
ISBN978-4-86338-075-2

 

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